ブランドバッグを自然体の自分で持つということ
こだわりを持ちすぎて、その頃の私は完全に自分を見失っていました。
相変わらず、高額で買ったにも関わらず、全く着ない服がたまっていきました。
外出したときに、鏡でバッグと服のバランスをチェックして、安っぽく見られないように人目を気にしていました。
でも、最初にバッグを購入して、包みを開けた瞬間の幸せは、どこかへ消えていました。
これでは何も変わっていないと焦り始めていたとき、私の憧れの海外セレブの写真が雑誌に掲載されているのを見ました。
そして彼女のスタイルに衝撃を受けたのです。
例のあのバッグを持って、なんとジャージー姿でした。
しかもスッピン顔で、あふれんばかりの笑顔を向けていたのです。
それまでの私の彼女へのイメージは、いつもバッチリと化粧をして、バッグに負けない存在感のあるファッションをしているというものでした。
なので、それを見た瞬間、信じられない気持ちでいっぱいになりました。
私のなかの常識がガラガラと崩れた瞬間でした。
でも、その写真の彼女は本当に素敵で、高級そうな服を着ているときよりもお洒落だと感じました。
それはきっと、私がブランドバッグを高級品と単純に捉えすぎていたからなのです。
本当にブランドバッグを格好良く持つなら、自然体の自分で良いのだと思います。
むしろそのほうが、オリジナルのスタイルを持つことに繋がるのでしょう。
大人の自分を確立するということは、自然体の自分を受け入れるということでした。
自然体の自分を、より引き立ててくれるものが、ブランドバッグなのです。
バッグに見合う自分になろうと必死にもがいていたことが、まちがいだったのです。
それに気がつくまでは、自分が作りあげたルールに縛られていただけなのかもしれません。
それ以降、私は自由な発想をもってブランドバッグを持てるようになりました。
大げさだと思われるかもしれませんが、今まで避けていたことこそ、自分を変えるきっかけになる可能性が高いものです。
何事にも自信をもつことができなかった私でしたが、このことがあってからは、服もバッグも値段やブランドにこだわることがなくなりました。
もちろん、ブランドバッグは値段に見合った品質があって素敵ですが、安いものでも気に入っているなら、それはすでに、その人にとってはブランド品以上の価値があるのだと思います。
どんな服を着ていても、自分らしくいられるアイテムのひとつとして、ブランドバッグを愛用できるように変われたのです。
これからも、ルールに縛られずに、自然体のお洒落が出来るように心がけていきたいと思います。